藤森緑先生の、「基礎とリーディングが身につくタロット LESSON BOOK」の感想をシェアしたいと思います。
作者の藤森緑先生はこんな人
私がこの本を読んでみたいなと思ったのは、作者の藤森緑先生がキャリアカレッジのタロット講座の監修をされていると知ったからです。
当時はまだLUA先生のタロット本しか読んだことがなかったので、他の先生だと違うこともあるのかな?という興味もありました。
西洋占星術や四柱推命もされている方のようですね。(皆さんそうかもですが・・・(^^;)
どんな内容?
この本は、約300ページでなかなかボリューム感のある本です。
ひたすらリーディングの実践の内容で、カード1枚1枚の見開きページにで何かしらの質問例があり、
その質問に対して該当のカードが正位置だった場合と、逆位置だった場合のリーディング例が載っています。
さらにそのカードが「アドバイスカード」として出た場合の正位置と逆位置のリーディング例が載っています。
ここで1つ注意なのは、この本では「逆位置のアドバイスカード」は出た意味をストレートに読む、という方法を採用されています。
つまり、「皇帝の逆位置」が出た場合「傲慢な態度をとったほうがいい」と解釈するのです。
この本を読んだ当時、私はまだタロットの勉強をはじめたばかりだったので
LUA先生の本のアドバイスカードの読み方と真逆でかなり動揺しました(^^;
LUA先生の本では皇帝の逆位置が出た場合、「聞く耳を持って」つまり「傲慢にならないで」という解釈をしています。
今となっては、「そのように読む」と決めればよいということがわかっているので大丈夫ですが、
初心者の頃は「講師が変わると言う事が変わる」というのはかなりショックで
「勉強したって意味が無いんじゃないか」と思ったりして意欲も無くなってしまいました。
※逆位置のアドバイスカードの解釈については、下記の記事もご参考にされてください。
実占練習を始めた頃に読むのがおすすめ
この本は「カードのキーワード集」が細かく載っているわけではなく、
ひたすた実占する際に「このカードが出たらどう読むか」という内容なので、
キーワード集としての使い方はできません。
つまり、タロットをこれから学ぼうと思っている方が「最初の1冊」として選ぶには不向きです。
※最初の1冊としては、LUA先生の本が向いていますので下記をご参考に!
キーワード集は巻末に6ページほどでまとめられているので、「ちょっと確認したい」というときはそちらを参照することもできます。
1つのカードについて正逆1つずつのキーワード(というか、キーフレーズ)しか掲載されていませんが、なかなか単純明快でわかりやすいです。
実占に慣れてきたら、このページをチラ見するだけでもずいぶんリーディングはできると思います。
スプレッドを展開した鑑定例が豊富
後半はスプレッドを展開した場合のリーディング例です。
スプレッドを展開した場合のリーディング例は、「自分だったらこう読む」と仮定したうえで、先生はどう読んでるか、と比較できて勉強になります。
このセクションに結構ページを割いてくれているのもありがたいところ!
勉強していると自分のリーディングが合っているのかどうか気になりますが、
答え合わせをすることができないので、このような鑑定例が載っていると助かります。
似た意味のカードの比較がためになる!
その他で気に入ってるポイントは、各カードの説明ページにとっても小さく「似た意味でもここが違う!」という小さなコーナーがあって、似た印象のほかのカードとの異なる点が説明されています。
例えば、「女帝」と「カップの9」の違いなどです。
どちらも「満足感」とか「豊かさ」がイメージされますね。
でも、違いって何だろう?説明してと言われたら難しいような(^^;
これがとってもためになります!
ちなみに、「女帝は」他者への愛情が含まれますが、「カップの9」は自分の満足だけの意味だそうですよ!
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